ダイエット中のお酒にハイボールはもう古い!?管理栄養士マチコ先生のヘルシーコラム
アルコールと健康を考える
今年の春はいろいろと緩和され、歓送迎会やお祝いなどでアルコールを飲む機会が増えるのではないでしょうか。
我慢続きの3年間とは違い、ようやく少し大手を振って楽しめるようになりました。
…と思いきやアルコールに関する見解がここ最近、大きく変わりました。
日本には「お酒は百薬の長」という言葉があります。少しのアルコールは体に良いという説。アルコール愛好家の好きな言葉でもありますよね。
ただこの説が大きく覆されたのです。
海外の研究で1990年から26年間に渡り、195ケ所もの国と地域でアルコール消費量とアルコールが起因する疾患などを分析。
その結果、健康への悪影響を最も少なくするアルコール消費量はなんと「0g」でした。
“飲まないことが一番!”ということ。
また私たち管理栄養士など専門家は、今までダイエットにはカロリーと糖質が多いビールや日本酒などの醸造酒を控え、糖質が含まれていないウイスキーや焼酎など醸造酒にかえることを推奨する場面が多かったです。
例えば「ビールを飲む人はハイボールにかえましょう」など。
また老化予防にいたっては適量の赤ワインを勧めていました。
いやいやこれは「飲まない方が断然いいです!」に指導内容を変えていかなくてはいけません。
アルコールと向き合ってみました
実はこれを見越して昨年、自分の体を使って2ヵ月間の断酒実験をしました。
元来アルコールに強い方ではないのですが、週に3〜4回は飲んでいたと思います。アンチエイジングのためにとワインをせっせと…。
飲む頻度が多くなるにつれ飲、める量も増えていきワインならハーフボトルをあけられるくらいまでになっていました。
断酒2ヵ月間に起こった体の変化が凄かったです。
まず体重があっという間に2kgも減少。
目覚めが良くなり、肌も艶やか、体の底から調子の良さを感じられるようになりました。
さらにワインならグラス1杯、ビールなら350ml缶1缶弱で十分というようにお酒を飲み始めた若かりし頃の量に戻りました。
これが私にとっての適量なのでしょう。
今もアルコールはセーブしているので、体重管理がとてもしやすいです。
アルコールの弊害を調べていくと本当に多くの症状の引き金になることが科学的根拠をもとに分かりました。
肥満や肝機能低下はもちろんのこと免疫力の低下、がんのリスクアップ、脳や神経へのダメージ、記憶力の低下、疲労感の持続、高血圧や糖尿病など生活習慣病…。
あとは依存しやすい怖さもあります。
まとめ
アルコールはタバコ同様に「百害あって一利なし」だったのです。
そうは言っても一生飲まない人生なんて楽しくありませんよね。要はアルコールの量と頻度を減らして、上手にお酒と付き合っていくことが大事なのです。
飲み過ぎで病気になり、全く飲めない断酒人生を送るのはなんとも切ないですから…。
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【 プロフィール】
- お食事のカウンセリングサロン「colan」代表
- 管理栄養士・料理家・コラムニスト
【 経歴 】
- 北海道北見市出身
- 天使女子短期大学(現 天使大学) 食物栄養学科 卒業
- 食事指導の企業で食事相談業務を行う
- 雑誌の編集者として取材、文筆業を行う
- 大手料理教室の料理講師として和洋中全般、美容に関する料理を教える
- 高齢者施設では栄養科長/管理栄養士として多くの実績を積む
- 現在はフリーランスの管理栄養士として活動中
- 2020年よりオンライン食事カウセリングを開始
- 2021年よりスマートチェーンでのオンライン食事指導を開始