高カカオチョコレートでヘルシーバレンタイン | 管理栄養士マチコ先生のヘルシーコラム
私の肩書きは管理栄養士、料理家、コラムニスト。
そしてチョコレートエキスパートでもあります。
数年前、某老舗百貨店で行われたバレンタインイベントで、
チョコレートと健康についてのセミナーをしました。
高カカオチョコレートの健康作用について話をしたのですが、
なんとその日、各ショップで販売されていた高カカオチョコレートが完売したそう。
“チョコレートを食べるならより健康的に”という現れなのでしょう。
「それならば」と思い立ち即、
チョコレートエキスパートの資格を取りました。
高カカオチョコレートとは
カカオ70%以上のチョコレートのことを言います。
最近はさまざまなメーカーで販売されているので、
私としては嬉しいかぎり。
チョコレートはカカオ豆を発酵してつくるので
実は発酵食品でもあります。
高カカオチョコレートに多いのが
渋み成分の「カカオポリフェノール」。
抗酸化作用や抗炎症作用があり、
動脈硬化などの予防に働きます。
この他、糖質や脂質の代謝を改善するなど
さまざまな研究報告がされ、
特に血圧を下げる働きは複数の研究結果で認められています。
健康作用についての研究はますます増えることでしょう。
よくチョコレートを食べたら
ニキビや吹き出物ができると言いますよね。
これは砂糖の多いチョコレートを食べ、
糖質の摂り過ぎによることが原因と言われています。
なぜなら糖質の摂り過ぎは肌荒れなどの原因になる
「AGEs(AGE、終末糖化物質)」が増えるからです。
カカオ70〜75%以上になれば
糖質は少なくなります。
さらにカカオポリフェノールの抗酸化作用は
肌の健康を守り、老化も防いでくれます。
チョコレートを食べる際、
気をつけてもらいたいのが「チョレート依存症」。
チョコレートには苦味成分の
「テオブロミン」が含まれています。
カフェインにとても似た構造で、
カフェインよりは弱めですが脳を興奮させる作用があります。
微量ですがカフェインも含まれています。
甘いチョコレートは依存(習慣化)しやすい砂糖や
テオブロミンなどが簡単にとれてしまうということ。
私も若い頃、ストレスでチョコレート依存症になったことがあります。
チョコレートを食べたら安心するといった症状。
1ヵ月チョコレート断ちをして治しました。
高カカオチョコレートがほとんど売っていなかった頃なので、
甘いチョコレートが完全に原因ですね。
チョコレート依存症、思い当たる人は多いのではないでしょうか。
では高カカオチョコレートをたくさん食べればいいかということではなく、
1日25gくらいまでと言われています。
カカオ含有量が高いチョコレートを選び、
適量を守り、どうしても何か食べたくなった時、
間食のひとつとして選んでみてはいかがでしょう。
チョコレートの選び方などはミナオスでもお伝えしております!
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【 プロフィール】
- お食事のカウンセリングサロン「colan」代表
- 管理栄養士・料理家・コラムニスト
【 経歴 】
- 北海道北見市出身
- 天使女子短期大学(現 天使大学) 食物栄養学科 卒業
- 食事指導の企業で食事相談業務を行う
- 雑誌の編集者として取材、文筆業を行う
- 大手料理教室の料理講師として和洋中全般、美容に関する料理を教える
- 高齢者施設では栄養科長/管理栄養士として多くの実績を積む
- 現在はフリーランスの管理栄養士として活動中
- 2020年よりオンライン食事カウセリングを開始
- 2021年よりスマートチェーンでのオンライン食事指導を開始