猛暑日のダイエットは無理をしないで!|管理栄養士マチコ先生のスマートコラム
地球沸騰化中のダイエットを考える
先日、国連のグテーレス事務総長は「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と警鐘を鳴らしました。この夏、世界の平均気温が観測史上最高の見通しになるそうです。
日本でも猛暑日が続き、熱中症の警戒アラートが連日のように発表されています。
私が住む北海道も同様。こんなにも気温の高い日が続くと、雪のない冬が来ることも近いと思えてしまうくらいです。
そんな中ダイエットをしている皆さんに伝えたいことは、夏のダイエットは少し緩めにすること。
確かにダイエット指導で糖分が多いスポーツ飲料などを控えることはすすめます。
ですがこの暑さでは水などミネラルが含まれていない飲料だけだと浸透圧の関係で逆に脱水を招いてしまいます。
ナトリウムなどミネラルが配合された飲料を補給することが必要。状況に応じて飲み物は選びましょう。脱水は命に関わりますから…。
体力をつけて暑さを乗り切る!
さらに極端に食事を減らすと体力を失います。
せめて朝だけでも穀類をとってエネルギーを補給したり、たんぱく質でスタミナをつけたりすることも重要。さらに野菜や海藻でミネラルをしっかり摂取しましょう。
夏が旬のキュウリ、ナス、トマト、ズッキーニ、スイカ、メロンなどは水分が多い食品の代表。これらを水分補給として食事に取り入れるのもいいですね。
フルーツは果糖やブドウ糖、ショ糖などが多いのでダイエット中は控えることが多いですが、夏バテ予防のエネルギー補給に使えます。
ただし体の中性脂肪にもなりやすいので、なるべく朝食後に適量を補給するといいでしょう。
夏は臨機応変に“緩めダイエット”を
飲み物も食品も気温や発汗状況に合わせて臨機応変に選ぶことが大切。
ダイエットだからと節制し過ぎて暑さに負け、体調不良を起こしていてはもともこうもありません。
ダイエットは健康のためにもするものです。
今時季は頭を柔軟にしながら“緩めダイエット”をやっていきましょう。微調整ができるように毎日の体重測定はお忘れなく…。
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【 プロフィール】
- お食事のカウンセリングサロン「colan」代表
- 管理栄養士・料理家・コラムニスト
【 経歴 】
- 北海道北見市出身
- 天使女子短期大学(現 天使大学) 食物栄養学科 卒業
- 食事指導の企業で食事相談業務を行う
- 雑誌の編集者として取材、文筆業を行う
- 大手料理教室の料理講師として和洋中全般、美容に関する料理を教える
- 高齢者施設では栄養科長/管理栄養士として多くの実績を積む
- 現在はフリーランスの管理栄養士として活動中
- 2020年よりオンライン食事カウセリングを開始
- 2021年よりスマートチェーンでのオンライン食事指導を開始