健康診断の血液データで何が分かる?毎年要検査の方必見!各項目について徹底解説!
2024年ものこり1か月をきりましたね!!
今年は皆様にとってどのような一年でしたか?
2024年、健康診断にはいきましたか?健康診断は様々な検査を行うことがありますが、何よりも早期発見と予防・対策が非常に重要です!!
今回は健康診断の中でも気になるという方が多い『血液検査』の項目について説明をしていきます。
気になる方は是非、最後までご覧ください!!
▼この記事を読んで欲しい方
- 健康診断で引っかかってしまった方
- 今年初めて健康診断で要観察対象となった方
- 毎年健康診断で要検査対象となる方
- 最近身体のことが気になるようになってきた方
- 健康診断での血液検査項目の内容が気になる方
- 健康診断での血液検査項目の内容を詳しく知りたい方
- 身近に内科系疾患がいる方
- 内科系疾患の予防をしたい方
- メディカルフィットネスに興味がある方
- 運動と栄養の両立をしたい方
- 健康的にダイエットをしたい方
▼この記事を読んで分かること
- 健康診断ではなぜ血液検査を行うのか?
- 血液検査の検査項目にはどのようなものがあるのか?
- 検査項目の具体的な名称について
- 健康診断で見ることができる各項目の表示名称について
- 各検査項目から分かることとは?
健康診断で血液検査をするのはなぜ?
そもそも、なぜ健康診断などで「血液検査」を行うのでしょうか?
血液は全身をめぐっていますが、その役割として全身に酸素や栄養分を届けるという役割があります。
そんな全身の中心的な役割を担う血液を検査することで、血液内に含まれている細胞、酸素、抗体などの値を数値化し、病気を見つけることが出来ます。
血液検査を実施することで発見することができるのは主に内科系疾患です。
肝臓、腎臓、糖尿病、脂質異常、貧血など血液が関連する病気を見つけることが可能です。
ただ、あくまでも健康診断での血液検査は基準値と比較するような検査となるため、明らかな異常がある場合には更に細かい精密検査を実施する必要があります。
※基準値とは…?
健康な人の95%が当てはまる数値のことを指します。
血液検査にはどのような項目があるの?
では実際に健康診断の検査項目にはどのようなものがあるのか?を見ていきましょう。
まずは沢山ある検査項目の中でもどのような目的の検査なのか?の分類についてみていきます。
大まかな検査項目は以下
- 炎症
- 貧血
- 出血
- 全身
- 肝機能・胆道系
- 膵臓
- 腎臓
- 心臓
- 糖尿
- 脂質
- 電解質
これら11個の項目から成り立っています。
皆様のイメージになりやすい項目は貧血や糖尿、脂質などではないでしょうか?
女性の方などは特にヘモグロビンの値をはかり、貧血かどうかを確認したりなんてこともあるかもしれません。
ですが、イメージにある項目のみならず、実は血液データから心臓の状態を確認できたり、電解質の状態を確認することもできるのです。
たった数ミリリットルの血液から11個の項目の内容を確認できるなんてすごいことですね!!
11個の検査項目には具体的に何があるの?
では、大まかな検査項目を確認してところで、次は実際に血液データを確認する際にどの項目が脂質などの項目に該当するのか?をみていきましょう。
【炎症】
- 白血球
- Cー反応性蛋白
【貧血】
- 赤血球
- ヘモグロビン
- ヘマトクリット
- 平均赤血球容積
- 平均赤血球ヘモグロビン量
- 平均赤血球色素濃度
【出血】
- 血小板数
- プロトロンビン時間国際標準化
【全身】
- 血清総蛋白
- アルブミン
- アルブミンノグロブリン比
【肝機能・胆道系】
- 総ビリルビン
- 直接ビリルビン
- トランスアミナーゼ
- アルカリフォスファターゼ
- ロイシンアミノペプチノーゼ
- ガンマグルタミル
【膵臓】
- 血清アミラーゼ
- リパーゼ
【腎臓】
- 尿素窒素
- クレアチニン
- 糸球体ろ過量
【心臓】
- クレアチニンキナーゼ
- 脳性ナトリウム
- 利尿ペプチド
- ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド
- 前駆体N端フラングメント
【糖尿】
- 血糖
- ヘモグロビンA1c
【脂質】
- 総コレステロール
- 善玉コレステロール
- 悪玉コレステロール
- 中性脂肪
【電解質】
- ナトリウム
- カリウム
- クロール
- カルシウム
- マグネシウム
上記のように各検査項目には更に細かい検査内容が存在しています。
なんだか横文字が並んでいてムズカシイ…そう思う方も多いのではないでしょうか?
まずは大まかな項目を覚えることができれば十分です!!
健康診断で表示される内容はどのようなもの?
では、各項目の細かい内容について確認したところで実際に健康診断では表示の方法が違う場合が多いです。
血液検査の結果でどのように表示されるかを見てみましょう。
【炎症】
- 白血球:WBC
- Cー反応性蛋白:CRP定性
- Cー反応性蛋白:CRP定量
【貧血】
- 赤血球:RBC
- ヘモグロビン:Hb
- ヘマトクリット:Ht
- 平均赤血球容積:MCV
- 平均赤血球ヘモグロビン量:MCH
- 平均赤血球色素濃度:MCHC
【出血】
- 血小板数:Plt
- プロトロンビン時間国際標準化:PTーINR
【全身】
- 血清総蛋白:TP
- アルブミン:Alb
- アルブミンノグロブリン比:A/G比
【肝機能・胆道系】
- 総ビリルビン:TーBil
- 直接ビリルビン:DーBil
- トランスアミナーゼ:AST(GOT)、ALT(GPT)
- アルカリフォスファターゼ:ALP
- ロイシンアミノペプチノーゼ:LAP
- ガンマグルタミル:γーGTP
【膵臓】
- 血清アミラーゼ:AMY/S
- リパーゼ:LIP
【腎臓】
- 尿素窒素:BUN
- クレアチニン:CRE
- 糸球体ろ過量:eGFR
【心臓】
- クレアチニンキナーゼ:CK(CPK)
- 脳性ナトリウム:BNP、NTーproBNP
- 利尿ペプチド:BNP、NTーproBNP
- ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド:BNP、NTーproBNP
- 前駆体N端フラングメント:BNP、NTーproBNP
【糖尿】
- 血糖:グルコース
- ヘモグロビンA1c:HbA1c
【脂質】
- 総コレステロール:TC
- 善玉コレステロール:HDL
- 悪玉コレステロール:LDL
- 中性脂肪:TG
【電解質】
- ナトリウム:Na
- カリウム:K
- クロール:Cl
- カルシウム:Ca
- マグネシウム:Ma
このように健康診断の血液検査結果では、単語などで表示されている場合が多いです。
この内容を見ながら検査結果を追っていくと自身がどの値に注意すべきか?などを確認することが出来ますので、是非、参考にしてみてください。
検査結果から分かることは?
では、各項目の表示方法が分かったところで、具体的に各検査でどのようなことが分かるのか?をお伝えしていきます。
【炎症】
白血球:WBC
細菌などに感染し、炎症すると増加する値。
低下すると身体の防御反応が低下して感染症にかかりやすくなる。
Cー反応性蛋白:CRP定性
炎症を陰性(ー)か陽性(+)で判定する。
陽性の場合には+1~6の6段階で表す。
Cー反応性蛋白:CRP定量
炎症や組織細胞の破壊が起こると血清中に増加するたんぱく質のことを指す。
炎症が起きると24時間以内に急増、2~3日後には減少するため、炎症の早期発見に役立つ。
【貧血】
赤血球:RBC
ヘモグロビンに結び付いた酸素を全身に運ぶ役割がある。
高値は「多血症」、低値は酸素を運ぶことが出来ず「鉄欠乏性貧血」などの貧血となる。
ヘモグロビン:Hb
酸素を運んだり、二酸化炭素を排出したりする働きがある。
ヘマトクリット:Ht
血液中に赤血球が占めている割合(%)を調べている値を指す。
低値の場合には「貧血」、高値の場合には「多血症」で血液がドロドロしていて詰まりやすいことを示している。
平均赤血球容積:MCV
赤血球の平均体積を表す指標(血中に含まれる赤血球の大きさを示す)
平均赤血球ヘモグロビン量:MCH
血中に含まれる赤血球1個あたりのヘモグロビンの量を示す。
平均赤血球色素濃度:MCHC
赤血球1個あたりの容積に対するヘモグロビン(血色素)の量の比重を%で表した値のことを指す。
【出血】
血小板数:Plt
血小板(血を固める成分)の数を調べる検査項目。
血小板が少なすぎると出血しやすくなり、多すぎると血液が固まりやすくなる状態を指す。
プロトロンビン時間国際標準化:PTーINR
血液が固まるまでの時間を調べる検査項目のこと。
【全身】
血清総蛋白:TP
肝機能、腎機能、栄養状態がわかる。
アルブミン:Alb
栄養状態、肝機能障害、ネフローゼ症候群の指標になる値のことを指す。
アルブミンノグロブリン比:A/G比
アルブミンとグロブリンの比重から肝臓や腎臓の病気を予測することができる値のことを指す。
【肝機能・胆道系】
総ビリルビン:TーBil・直接ビリルビン:DーBil
肝臓の炎症、胆道が詰まると値が高くなる。値が高い場合には身体的症状として「黄疸」が出る場合がある。
トランスアミナーゼ:AST(GOT)、ALT(GPT)
肝細胞に多く含まれている値のことを指す。
肝臓に障害があると値が高くなる。
アルカリフォスファターゼ:ALP
肝機能障害、胆道が詰まる胆汁うっ血、骨の病気がある場合には値が高くなる。
ロイシンアミノペプチノーゼ:LAP
肝胆道が詰まることで胆汁がうっ滞すると値が高くなる。
ガンマグルタミル:γーGTP
アルコール性肝障害で早期に値が高くなる可能性がある。
また、胆道が詰まると値が高くなる。
【膵臓】
血清アミラーゼ:AMY/S
膵炎、膵がん、唾液の病気や診断で役に立つ。また、経過観察時に活用されることが多い値。
リパーゼ:LIP
膵臓の病気の時に明らかに高くなる値。
【腎臓】
尿素窒素:BUN
値が高い場合には腎炎などの腎機能が低下している。
クレアチニン:CRE
クレアチニンはろ過されて尿と出ていくため、この値が上昇している時には腎臓の機能が低下していることを指す。
糸球体ろ過量:eGFR
1分間にどの程度血液から尿をつくることができるかを確認することができる値。
【心臓】
クレアチニンキナーゼ:CK(CPK)
心筋などの筋肉に多く含まれている。
「心筋梗塞」や「筋ジストロフィー」などの診断時に活用される値。
脳性ナトリウム:BNP、NTーproBNP
利尿ペプチド:BNP、NTーproBNP
ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド:BNP、NTーproBNP
前駆体N端フラングメント:BNP、NTーproBNP
心臓に負担がかかっている状態を確認できる値。
「心不全」「腎不全」「高血圧」などを発症している場合に高値を示すことが多い。
【糖尿】
血糖:グルコース
血液中のブドウ糖の値を示している。
「糖尿病」の場合には高値を示す。
ヘモグロビンA1c:HbA1c
過去1~2か月の平均的な血糖値をはかる値。
【脂質】
総コレステロール:TC
血管の維持、強化に必要とされている要素。
値が低い場合には「栄養吸収障害」値が高い場合には「動脈硬化」「脂質異常症」「甲状腺機能低下」を疑うことができる。
善玉コレステロール:HDL
余分なコレステロールを回収する役割を担う。
動脈硬化を予防する。
悪玉コレステロール:LDL
全身にコレステロールを運ぶ役割を担う。
増加すると「動脈硬化」を進行させる。
中性脂肪:TG
主にエネルギー源として使われる。
余分にあまると脂肪として体内に蓄積されてしまう。肥満の場合に高値を示す。
【電解質】
ナトリウム:Na
身体の水分や浸透圧を正常に保つために必要な要素。
高値の場合には「脱水」「糖尿病」「クッシング症候群」、低値の場合には「腎不全」「心不全」などを示す。
カリウム:K
神経の興奮や、心筋のはたらき(収縮)を助ける役割を担う。
生命活動の維持や調整に重要な要素。
クロール:Cl
ナトリウムと共に水分維持や浸透圧の調整に必要な要素。
カルシウム:Ca
骨や歯の形成、神経や筋の興奮、血液凝固などに関わる要素。
マグネシウム:Ma
骨や歯の形成に重要な要素。
高値の場合には「腎障害」の可能性が高い。心停止や呼吸障害が出る場合もあるため、注意が必要。
まとめ
いかがでしたしょうか?
今回は健康診断で分かる血液検査項目についての内容をお伝えしました。
ご自身の血液検査の結果を見直すきっかけになれば嬉しいです!!
健康診断で「要検査」対象になる方は今のうちに改善することが重要です。
「要検査」対象の場合には「予備軍」であるとも言えます。そのまま放置してしまうと状態が悪化して病気になる可能性が高まります。
特に内科系疾患は放置しているだけではなかなか改善しません。
更に、血液検査の結果からコレステロールの値が高い方、血糖値の値が高い方など、内科系疾患の方は食事を気を付けるだけでなく、同時に運動を行うことが重要です。
スマートチェーンでは「メディカルフィットネス」というサービスも提供しています。
「メディカルフィットネス」では内科系疾患に対する専門的なパーソナルをご提供しております。
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に所属する、健康運動指導士トレーナーのタケムラです。
内科系疾患・整形外科疾患・予備軍の方に向けた健康増進施設、指定運動療法施設にてトレーナー従事中
運動を行う上での効果やポイントなど、運動に関わる様々な情報を発信していきます!
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