日本での12ヶ月名称、和風月名とは?花暦などの旧暦を調べてみよう
今年ももうすぐ終わりますね。12月はお仕事やイベントごとで慌ただしく過ごした方も多いのではないでしょうか?
「年末は忙しいね」なんて話をしている時に『師走だからね』という言葉を聞いたことはありますか?
ご存じの方も多いと思いますが、師走とは12月の和風月名(わふうげつめい)です。
12ヶ月の名前は知っているけど、なぜ?と聞かれると考えてしまいませんか?
今日はそんな『和風月名』についてご紹介します。
和風月名とは?
現在の日本で使われている暦はグレゴリオ暦と言います(1月・2月…など)
和風月名とは月の呼び名、和名で旧暦の呼び名として使われています。
この旧暦は明治5年まで使用されていたとされる太陰太陽暦のことです。
太陰太陽暦を簡単に解説
太陰暦と太陽暦を組み合わせたものです。
太陰暦…月の満ち欠けによって1ヶ月を決めたもの。
太陽暦…太陽の周りを地球が回る周期である365.24日に近い365日を1年とする考え方。細かいずれは閏日を設けて調整しています
和風月名は太陰太陽暦(旧暦)のときに使われていたもので、起源は日本最古の書籍『日本書紀』に四月(うげつ)二月(きさらぎ)と訓読みが書かれているそうです。
なぜこの名前が使われるようになったのか、はっきりわかっていないんです。
季節のズレ
和風月名が季節感のある呼び名で風流な感じがありますよね。
ですがこの呼び名は旧暦です。現在のグレゴリオ暦と比べる以下のようなずれがあります。
旧暦の1月:睦月(むつき)=現在の2月ごろ ということです。
旧暦の8月は葉月(はづき)由来は諸説ありますが、葉落ち月のことと言われていることが多いです。実際に葉が落ちるのは早くても9月ごろですよね。
花暦
和風月名と一緒に知っておいてほしい、花暦(はなごよみ)というものがあります。
花暦の起源は中国で『月ごとその時に咲く花を揚げたもの』とされています。
花の開花時期を農作業の目安に使用されていたそうです。
日本の花暦
こちらも現在とでは花の種類が変わっており、現在では地域ごとによっての花暦があるそうです。
旧暦に出てくる花や植物は花札のモチーフとして使われている植物なので、ご存じの方もいらっしゃいますよね🔅
月 | 旧暦 | 現在 |
1月 | 松(まつ) | 梅(うめ)・福寿草(ふくじゅそう) |
2月 | 梅(うめ) | 椿(つばき)・水仙(すいせん) |
3月 | 桜(さくら) | 桃(もも)・菜の花(なのはな) |
4月 | 藤(ふじ) | 桜(さくら)・チューリップ |
5月 | 菖蒲(あやめ) | 藤(ふじ)・カーネーション |
6月 | 牡丹(ぼたん) | 紫陽花(あじさい)・花菖蒲(はなしょうぶ) |
7月 | 萩(はぎ) | 山梔子(くちなし)・百合(ゆり) |
8月 | 薄(すすき) | 百日紅(さるすべり)・朝顔(あさがお) |
9月 | 菊(きく) | 萩(はぎ)・彼岸花(ひがんばな) |
10月 | 紅葉(こうよう) | 木犀(もくせい)・秋桜(コスモス) |
11月 | 柳(やなぎ) | 山茶花(さざんか)・菊(きく) |
12月 | 桐(きり) | 枇杷(びわ)・石蕗(つわぶき) |
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12の月の和風月名
それでは話を戻して、和風月名をひと月ごとにみて行きましょう。
1月:睦月(むつき)
睦は『睦び・親しくする』という意味があります。
お正月に家族・親類が一堂に会して新年をお祝いする月です。
別名
建寅月(けんいんげつ)・初春(しょしゅん)・新春(しんしゅん)・月正(げっせい)等…
2月:如月(きさらぎ)
衣更着(きさらぎ)とも言います。この言葉は着物を更に着る(重ね着)という意味があります。
別名
建卯月(けんぼうげつ)・仲春(ちゅうしゅん)・殷春(いんしゅん)・星鳥(せいちょう)等…
3月:弥生(やよい)
春最後の季節とされています。
『木草弥生ひ生ひ茂る月』という言葉が起源とされています・
弥には『いよいよ』という意味があるので、草木がいよいよ生い茂るという意味になりますね。
別名
建辰月(けんしんげつ)・晩春(ばんしゅん)・殿春(でんしゅん)・竹秋(ちくしょう)等…
4月:卯月(うづき)
ここから夏の季節とされています。現在の感覚とは違いますよね。
卯は『卯の花』のことです。ウツギの別称で白い花を咲かせる木です。
別名
建巳月(けんしげつ)・初夏(しょか)・首愛(しゅか)・乾梅(けんばい)等…
5月:皐月(さつき)
田に植え付ける苗を『早苗』と言い、作業時期を『早苗月(さなえつき)』というそうです。
その『さなえつき』が短縮し「さつき」になったという説があります。
別名
建午月(けんごげつ)・仲夏(ちゅうか)・盛夏(せいか)・茂林(もりん)等…
6月:水無月(みなづき)
夏の最後の季節とされています。
漢字をそのまま読むと『水が無い月』と解釈できそうですが、実は違うんです。
無の字は発語するところへあてた字なので、本来の意味は『水の月』という意味になります。
梅雨ではなく、田んぼに水を張る月という意味の水の月です。
別名
建末月(けんびげつ)・長夏(ちょうか)・晩夏(ばんか)・鶉火(じゅんか)等…
7月:文月(ふみつき)
ここから秋の季節になります。
いくつか説がありますが、稲の穂が膨らんでくる月『穂含月(ほふみづき)』が変化して文月になったと言われています。
別名
建申月(けんしんげつ)・初夏(しょしゅう)・新秋(しんしゅう)・瓜時(かじ)等…
8月:葉月(はづき)
秋の半ば、木々の葉が落ちる『葉落ち月』が変化したと言われています。
現在で考えると、夏真ん中で葉は生い茂り一番夏を感じる季節ですよね。
別名
建酉月(けんゆうげつ)・仲秋(ちゅうしゅう)・深秋(しんしゅう)・竹春(ちくしゅん)等…
9月:長月(ながつき)
この長いは、夜の長さのことで『夜長月(よながづき)』が短くなり長月になったと言われています。
夜が長くなり、月を見上げることが多くなる時期。俳句で月というと秋の月のことを指します。
別名
建戌月(けんじゅつげつ)・晩秋(ばんしゅう)・暮秋(ぼしゅう)・霜辰(そうしん)等…
10月:神無月(かんなづき)
水無月と同じで『神が無い月』というわけではなく『神の月』という意味です。
島根県の出雲地方では『神在月(かみありづき)』と呼びます。旧暦の10月は日本全国の神様が出雲大社に出向いて人々の“しあわせ”のご縁を結ぶ神々の大会議『神儀(かみはかり)』が開かれるため神在月と呼ばれているそうです。
別名
建亥月(けんがいげつ)・初冬(しょとう)・立冬(りっとう)・極陽(きょくよう)等…
11月:霜月(しもつき)
霜が降りる月『霜降月(しもふりつき・しもおりつき)』が変化したといわれています。
他にも神無月が「上月」なのでそれに対して「下月」になった説もあります。
別名
建子月(けんしげつ)・仲冬(ちゅうとう)・正冬/盛冬(せいとう)・天泉(てんせん)等…
12月:師走(しわす)
12ヶ月の中で唯一『月』が付かない名前で呼ばれています。
『師』が『走るほど忙しい』と、文字通りの意味になります。師とはどのような人のことでしょうか?神社やお寺には参拝客のお世話をする御師(おし、おんし)という人がいました。
現代と同じく12月・1月と普段神社やお寺に行かない方も、初詣には行く!という方が多くいたそうです。その為参拝客のお世話をする御師が、年末は走るくらい忙しいということで『師走』と呼ばれるようになったそうです。
別名
建丑月(けんちゅうげつ)・晩冬(ばんとう)・残冬(ざんとう)・月窮(げっきゅう)等…
まとめ
今回、旧暦『和風月名』に関してお話してきました。季節が思い浮かぶ名前ってとっても素敵ですよね。
日本には四季があり季節ごとのイベントがあります。
いつまでも元気に楽しむためにも健康管理は欠かせません。
- 食事管理
- 運動習慣
- 十分な休息
このバランスが健康には欠かせません。
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