疲れてヘトヘトな時、食事はどうしたらいいの?|管理栄養士マチコ先生のヘルシーコラム
疲れた時の食事は無理をしなくても大丈夫!
全国的に梅雨入りし、外はどんより曇り空と雨。気持ちまでジトジトしてしまいそう。
それなのに仕事は忙しくてヘトヘト…という人が増える時季ですよね。
あまりにも忙しい時や心に余裕がない時は、無理してバランスを考えた自炊をするとストレスや疲労が溜まって逆効果に。
ストレスで暴飲暴食を招きやすくなってしまうからです。
また、休日に常備菜を作っておくという方法もありますよね。
ただ常備菜は衛生的な調理と保存方法を徹底しないと食中毒の原因になります。
包丁やまな板は次の食材を切る際に必ず洗うとか、こまめに手洗いをするとか、保存容器は熱湯消毒を行うとかやることがいっぱい。
湿度や気温が高くなる今からの季節は特に食中毒のリスクは上がってしまいます。
私は衛生管理も仕事のひとつなので、常備菜は衛生管理がしっかりとできる人はいいのですが、何か1つでも欠けると危険なため基本あまりすすめておりません。
あと何でも冷凍すれば安心という人もいますよね。この考えは間違い! 冷凍しても細菌類は死滅しません。
冷凍した食品を解凍し、常温に戻すと細菌の発育に良好な状態になり腐敗が早く起こってしまいます。
解凍は冷蔵庫に入れて行い、使い切ることが大事。一度解凍したものを再冷凍するなんてもってのほかです。
疲れた時はできるだけ自炊を心に留めながらも、外食や惣菜に頼ることがあっていいと思っています。
ただし糖質や揚げ物などは極力控え、魚や大豆製品などのたんぱく質、野菜類などの植物性食品など考えながら選ぶといいでしょう。
ちなみに糖質が多いと疲れやストレスはさらに悪化の一途をたどります。
休日には手作り料理で天然の栄養素補給
時間がある時、体力に余裕がある時、休日などにはきちんと自炊をして天然の食品から天然の栄養素を補給するといいでしょう。
私も皆さんと同じ人間です。疲れた時、時間がない時はデパートの惣菜を買うこともあります。
ただよく味わって食べるとどうしても「いまいちかも…」と感じてしまうのです。
食後の満足感も希薄。「これだったらあまり野菜でサッと炒め物にでもした方がよっぽどマシだったかも…」と反省するのです。
料理は手作りこそ最強の食育
私がミナオスでダイエット指導をしているお客様たちは外食をしたり惣菜を買ったりすると、今までになく野菜がすごく食べたくなったり、胃腸が重く感じたり、自炊の食事が一番だと感じるようになるそうです。
このように感じるということは、体内の状態や食事に対する思考が改善した証でもあります。
自炊する時は立派な料理でなくても全然いいのです。ミニトマトとレタスでサラダを作るだけとか、冷や奴にちりめんじゃこをのせるだけとか、鶏肉に塩、コショウをふって焼くだけとかでも十分。
自炊によって安全な栄養素がいっぱい補給できることで体が喜び、栄養素が細胞にしみわたるようにすら感じてくるでしょう。
お子様がいらっしゃる方はやはり親御さんが作る料理が一番の食育です。もちろんそれを食べる大人にとっても。
食事は一生涯、続いていくものです。
自分の体と心に無理のないように、そして体と心にいい食品を知ることも大切。
ミナオスではこういった食の知識も伝えています。
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【 プロフィール】
- お食事のカウンセリングサロン「colan」代表
- 管理栄養士・料理家・コラムニスト
【 経歴 】
- 北海道北見市出身
- 天使女子短期大学(現 天使大学) 食物栄養学科 卒業
- 食事指導の企業で食事相談業務を行う
- 雑誌の編集者として取材、文筆業を行う
- 大手料理教室の料理講師として和洋中全般、美容に関する料理を教える
- 高齢者施設では栄養科長/管理栄養士として多くの実績を積む
- 現在はフリーランスの管理栄養士として活動中
- 2020年よりオンライン食事カウセリングを開始
- 2021年よりスマートチェーンでのオンライン食事指導を開始