毎日の体重測定がダイエットの基本の“き”|管理栄養士マチコ先生のスマートコラム
体重管理の必要性
2月に入り、お正月や新年会で暴飲暴食した名残が体重に現れ、なかなか戻らないと嘆いている人が多いようです。皆さんはいかがですか?
体重を減らすためにも増やさないためにも、体重管理は欠かせません。「そんなこと分かっているよ」と思っていても、毎日きちんと体重を測っている人は実に少ないです。
特に食べ過ぎた翌日は、体重計に乗るのを避けがちに…。
体重管理は、たくさん食べた日も食べなかった日も毎日の測定が基本。自分でできる最も簡単な健康診断の一つが体重測定です。
体重測定の考え方
一日の測定回数は、管理栄養士やトレーナーによって朝晩2回、または一日に3回測定することが必要だと考えている人もいます。私は一日に1回だけ測るように指導しています。
なぜなら昼や夜の測定はお腹の中が空ではないので、朝より体重が増えてしまいます。これではモチベーションが下がってしまいますよね。やる気の低下はダイエットの成功が遠くなってしまいます。
朝起きて、お手洗いに行った後、水分など何も口にしない食前に測定した値が真の体重。測定値からパジャマやインナーの重さを差し引いた値でチェックしましょう。
これを毎朝行うことで、やる気を温存したまま体重管理がしやすくなります。
体重測定を時々しか行わないでいると、気づいた時には3kg、4kg、5kgと増えていることに…。こうなってから体重を元に戻すのは至難の業。努力と我慢と時間が必要になってしまいます。
増えた体重を戻すためには2日以内が勝負!
食べ過ぎた翌朝の体重が500g〜1kgと少し増えたくらいなら、体重は比較的戻りやすいです。体重が増えた場合は、2日以内に食事量、炭水化物量、塩分量、アルコール量などを減らして体重を元に戻しましょう。
なるべく早く体重を戻さないと中性脂肪として蓄えられ、体重が減りにくくなってしまいます。
また便秘をすると体重が増えるので、便秘症の人は排便状況を把握することも大切。塩分のとり過ぎによるむくみでも体重は増加します。さらに女性はホルモンの関係で、黄体期になると食欲が増したり、むくみやすくなったりして体重が増えやすい傾向にあります。これらも覚えておくといいでしょう。
私のダイエット指導では体重、排便状況、塩分摂取、ホルモン状態などを確認しながら、それらに合わせて指導を行なっています。
適切な体重管理の方法が分かれば、ダイエット中でもひもじさを噛みしめながら過ごすことなく、豊かな食生活を送ることができるでしょう。
【 プロフィール】
- お食事のカウンセリングサロン「colan」代表
- 管理栄養士・料理家・コラムニスト
【 経歴 】
- 北海道北見市出身
- 天使女子短期大学(現 天使大学) 食物栄養学科 卒業
- 食事指導の企業で食事相談業務を行う
- 雑誌の編集者として取材、文筆業を行う
- 大手料理教室の料理講師として和洋中全般、美容に関する料理を教える
- 高齢者施設では栄養科長/管理栄養士として多くの実績を積む
- 現在はフリーランスの管理栄養士として活動中
- 2020年よりオンライン食事カウセリングを開始
- 2021年よりスマートチェーンでのオンライン食事指導を開始